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インタビューお願い

・インタビューをお願いした作家様へ

 インタビューをお願いした作家様は、こちらにコメントでご都合の良い日程をお願い致します。
 恥ずかしい場合は非公開にしていただければと思いますが、私の体は一つですので
 合う日にちにインタビューをさせて頂きますので、よろしくお願い致します。
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by fayshess | 2009-12-13 23:57 | Interview

Interview : nya

 楽しみにしていた方、長らくお待たせ致しました!
 作家インタビューの第四回目は、詩人nyaさんにお話しを伺いました。


○書き始めてどれくらい?

 ──書き始めてどれくらいになります?

  UO内だと3年ぐらい、かな。

 ──…ちなみにUO暦って何年です?

  7年ですよ。

 ──結構長いですね。じゃぁ、UO内で書こうって思ったきっかけとかってコレだ!っていうのはあります?

  Wakokuでね、ブリタニアウォーカーという週刊誌を作って販売しているギルドがありまして。
  そのギルドの方と仲良くなったのがキッカケかな。


 ──じゃぁ、それまでリアルでは書いてたけどUOでは書く気ゼロでした?

  書きたかったけど、自信がないのとどうやってまとめてよいのやら分からなかったですね。

 ──結構その辺って、そのブリタニアウォーカーの方とかに相談されました?

  それとなくね。
  雑談の中で質問したり、まねてみたり……いろいろと。


 ──じゃぁかなり影響受けてる部分ってあるわけですね。

  間違いなくありますね。


○直筆!

 ──ところで話は変わるんですが、コラボ詩なるものが掲載されてますが、これは「闇」と「底から」を連作という事ですか?

  連作ですね。

  あと、返し詩っていう遊びを「闇」でやってます。
  最初の数行を私が書いて、返し詩(次の数行)を相手が書いてっていうふうに交互に詩を作っていくんです。


 ──結構、孤独感というか私が見た作品の中には多かった気がするんですが、それを人の繋がりが癒すみたいな。
 そういうのをがっつり作品にぶつけて生み出すわけですね。

  勿論そうですね。
  ちなみに、一応、下書きしてるんですよ。


 ──詩とかをテキスト形式とかでって事ですか?

  いやいや、直筆でノートに。

 ──す、凄いですね。私なんかは余計過ぎるほどに手に力入れまくって書くので、痛くて痛くて……。

  あー、私もそうですよ。
  なので、鉛筆じゃなくてボールペンを使ってます。

  これには利点があって、鉛筆だと簡単に消せるでしょ?
  もしかしたら、消してしまったら次の作品に、どこか使える言葉が入ってるかもしれないのに消してしまう事になりますよね。

  でも、ボールペンだと消すときは二重線で、ちゃんと残るので。


 ──そこで修正液の登場ですね?(笑)

  修正液は使わないの!(笑)

  線で消しても言葉は残るわけで、他のどこかに使えるし、そこから新しい作品が生まれることもありますしね。


 ──私は作品書くときはテキストベースなんですが、結構文字数いっちゃう事が多いんで直筆は時間掛かっちゃうし難しいですね。

  時間はかかるね、確かに。

  だけど、文字数を制限はしてないよ。
  "書きたいこと"、"伝えたいこと"全て書き出して、そこから組みたててる。


 ──つまり、情熱があれば手が痛いのなんて気にならないと!

  そうだね(笑)

 ──じゃぁ、そういう作品作りのときって一作一作結構時間掛けて作ってます?

  えーと……時間をかけるのもあるし。
  言葉が浮かんで来たら、速攻書きたくなるので一気に書いたりしますね。


 ──じゃぁ、変な質問なんですけど戦闘中、思いついて無性に書きたくなるとかってあります?(笑)

  ええ、ありますね。

  そういう時はリアルでメモにはしりがきします。
  キャラはその時間だけ放置(笑)


 ──危ない危ない(苦笑) でも、そういう状況下で生み出された詩は思い返してみて、結構激しい作品が多かったですか?

  あとで読み返してみて、「なんじゃこりゃ」となることが多いような……。
  でも、それはそれで残していますよ。


 ──その中で何作かはこちらで発表してます?

  えーと、「弱さ」とか「別れ」とかですね。

 ──思ったより結構ネガティブな感じの詩が多いですね。狩り特有の孤独感がそうさせるんですかね?

  それもあるけど、そういうときって大抵、幽霊状態なのでそれが原因ですね。
  ちなみに戦闘は苦手です、怖がり屋なので。
  あと方向音痴なので、よく迷子になっています(苦笑)


 ──私の知り合いにも超方向音痴いますので、どれぐらいか知りたいんですが……ベスパーで迷子になったことあります?

  あります。

 ──なるほど、……重症ですね。

  あはは(笑)

  あとは、デルシアを目指してブリテインから徒歩で、辿り着いたらパプアだったりとかします。


 ──その迷子になってる最中になんか詩が浮かんだことは!?

  ありますよー。

 ──迷子の詩ですね。

  違います(笑)
  「つぶやき」というのがそうですね。



○過去と未来

 ──なるほど。じゃぁ詩とエッセイ以外で……例えば、小説とかは書いたことないんですか?

  リアルのほうで以前、趣味で書いてましたよ。

 ──人に見せたりしました?

  UOに出会う前の話なんですが、同人誌を出したこともありますね。

 ──ほうほう、その反応は?

  反応は、盛り上がりに欠けるけどよく書けてる…でしたね。

 ──な、なるほど。ところで話しは大分戻りますが、リアルでは書いてどれくらいですか?

  んと、UO暦は超えてますね、エッセイを専門に習っていたので。

 ──詩を書きはじめてでも、UO暦超えていらっしゃるんですか?

  そうなる、かな。

  その割にはへたっぴですけどね。(苦笑)


 ──そんなことないですよ。若干内面が内向的なのでしょうか、そういった詩が多いですが
詩集の4作目に収録されている無題のやつ、私好きでした。
 あれはどういうときに思いつきました?

  うーん、どういうときだったかなぁ……。

 ──まぁ、覚えてないほど自然と沸いてきたんですね。そういえば、結構過去にまつわる思い出の作品多いですよね。

  そうですね。

 ──作品で、一緒に去りたかったけど、結局残ったっていうのがありましたが。
 今、残ってみて、逆に私が残ることによってあの人の記憶とかそういうのが残ってるんだよ!みたいなそういう気持ちってあります?

  伝えるべき人がいるので、ありますね。
  やっぱり新しい出会いによって変わりつつありますよ。



○最後に

 ──今までにUO内では何作ぐらい出してます?

  詩集という形では9冊ですね。
  エッセイも含めて、他のは何冊だしたか覚えてないです!

  そんなに沢山ではないハズなんですが、手元に残ってないのでどれぐらいだっけ? と。


 ──詩集の前にエッセイをババーッと出してたんだけど、原本は残し忘れた、と。

  ええと、厳密に言えばエッセイではないのです。
  どちらかというと、テキスト。


 ──ちょっと想像が出来ないんですが、どんな感じなんです?

  メイジ考察とか、メイジキャラでの戦い方とか、育て方とか。

 ──戦いが苦手なのに?(笑)

  私がまだヤングの頃に、その当時のベテランの方から教わった方法をずらずらーと書きとめているだけです(笑)

 ──あれ、でも書き始めたのって3年前ですよね。3年前にヤングの頃を思い出して書いた、と?

  それまでは、UO内の本に書き込めるとは知らなかったので。

 ──そろそろお時間ですね、最後の質問です。リアルで書いてるのが長いってことですが、UO内で書く事とリアルで書く事って何か違いってありますか?

  リアルのは我流で通せますけど、UOはある程度、世界観みたいなのがあるから
  その世界に沿ったのをピックアップしてますね。


 ──じゃぁ、UO内で書くことによって、何か得られたものとかってあります?

  リアルとの比較ですけど、UOではすぐ反応があるので、次の作品作りに意欲が沸くというか。
  あとは感想を聞けたりするので、嬉しかったりします。


 ──やっぱり、良い感想も悪い感想もそういうのがあったほうが嬉しい?

  そりゃ、嬉しいですよ!

 ──以上、ありがとうございました。


○インタビューをしてみて

 『インタビューなんて初めて』と言っていた通り、最初はかなり緊張されていたのだろう。
 私の熱意ばかりが先走って、かなり空回りしていたように思う。
 インタビューを終えてからのほうが、かなり面白い話をしてくれたからだ。

 私もそうだが、こういったオンラインゲームを長い間続けていると、どうしても親しい人との別れが訪れる。
 そういった時には、是非nyaさんの作品に触れてみて欲しい。

 残された者が去っていった人に託されるモノ、そして新しくやって来た人へ託せるモノ。
 色々なモノを感じ取って、そして次に踏み出して欲しいと私は思う。
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by fayshess | 2008-12-28 21:46 | Interview

Interview : Fellow

 作家インタビューの第三回目は、劇団-風-の団長であるFellowさんにお話しを伺いました。
 今回もボリュームたっぷりでお届け致します。

 ※尚、このインタビューは9作目「錬金術師の夜明け」公開前に行っております。

○書き始めてどれくらい?

 ──書き始めてどれくらいになります?

  月日では覚えてないのですが、本に日本語フォントが書けるようになった日からです。
  導入される前日は興奮して眠れませんでした!


 ──マニアックな回答ですね(笑) 最初に書いたのも脚本ですか?

  えっと、新聞です。

  大和のBIG1ってデパートの新聞で、お店のチラシとイベント情報。
  あと、年末には1年の締めくくりで10大ニュースアンケートみたいのやってました。

  もう良く覚えてないですね(笑)


 ──ちなみに、UO暦ってどれくらいですか?

  120ヶ月になりました!

  そのうちアカウントをまともに使ってたのは、6割ぐらいかと。
  4割ぐらいはプチ引退。

  引退宣言したくせに戻ってくる奴なんで・・・。


 ──よく居ます。ちなみに、その間って他のところに浮気ですか?

  一回は浮気でしたね。後2回ぐらいは充電です。

 ──じゃぁ、脚本を書き出したのは風を始めてからですか?

  はい。

 ──1作目の「トリオコント」は名前の通りギャグでしたが、その後から結構歴史スペクタクルものが多く目立ってますよね。
 そういうのが好みなんですか?

  ギャグも楽しかったのですが、受けなかった時の寒さが厳しくて…。
  というのもあったんですが、5作目の「亡き友の教え」ぐらいまでは半々でやってたのです。

  で、4作目にやった作品が問題でした。
  「赤い巨塔」って作品なんですが、半端にギャグで半端に真面目な話でした。

  どっちつかずで、なんとも釈然としない雰囲気が劇団に残りました。


 ──実際お客さんの前でやってみて、あれ? なんか違うぞ……と。

  うちの劇はなんていうのかな……公演中はなぜかお客様静かなのですよ。
  ギャグであっても。

  最後には面白かったと言っていただけてはいたのですが、なんとも息苦しかったりと。


 ──例えば、漫才やったとして笑い声がない。だけど最後にお客さんは面白かったと言ってくれる……そんな感じですね。

  そうですね。

  なんとなくだけど、ギャグ路線には必ず何か劇団内で不満があったんですね。
  もちろん私もそうでした。

  劇団員の意見としては、4作目の「赤い巨頭」はよろしくなかった、と。
  ギャグなのかシリアスなのかはっきりしなくて、なんとも言えない不満があったようです。


 ──やり終えた後の爽快感が無かったわけですか。

  爽快感はあったような(笑)

  うーん、こういうと少しは伝わりやすいかも。
  シリアス路線には、何も不満がなかったんです!


 ──なるほど。じゃぁ、もう全部シリアス路線にしようと。

  6作つくって至った結論でした。

  6作目「聖フィニガン記念学園物語Part2」のギャグ路線は有終の美でしたね。
  なので、お客様にぼろが出る前に封印!


 ──いさぎが良いですね(笑) じゃぁ、脚本と小説を書く時と書き分けとかされてますか?

  いや、基本私が劇団始めてから書いた本は、全て始まりは台本です。
  台本を考えてて、舞台で表現できないけどそのままにしておきたくなかった物語が本になってます。


 ──海を舞台上で表現するのは確かに難しいですね。

  今でもあきらめたわけじゃないですが、厳しいなと思います。
  舞台の大道具は変えられますが風景は変えられませんので……。


 ──舞台転換とか小道具、大道具含めて、劇団員とかにアイディアとか貰ったりとかはしてます?

  もらいます!
  というか今は居ないのですが、専任の黒子がいた頃は一任してました。

  大筋は一人が考えて、皆で微調整しながら完成していくですね。


 ──監督をあえて不在にしているわけですね。

  なるほど! あんまり意識してませんでした(笑)

  意識してたのは、一人が面白いとか良いとか思っても駄目だよね、って考え方だけは皆でもってたつもりです。
  4人前後だけど、その全員が良いと思えば、間違いなく受け入れてもらえると確信しています!


 ──逆に、嫌だなと思いながらやるとどこかに必ずそういうのが出ますからね。

  うん、そうだね。


○劇団-風-に至るまで

 ──じゃぁ、その劇団を作ってみようかなってのはどういったキッカケ?

  ブリテインのキングシアターを発見した時かな。
  たぶんUO初めて1年以内です。


 ──UO初めて一年以内って、物凄い実が結ぶまで長かったですね。私だったら忘れてます。

  忘れてましたよ(笑)

 ──思い出したキッカケとかはありました?

  長くなりそうですが……。

 ──お願いします。

  1年目に劇団やったら面白いだろうなーって思いまして。
  実際、詩とか踊りやってる人に憧れましたからね。裸劇団フルモンティ、なんてのもあったし。
  3年目ぐらいまではずっと心の奥底で、あったら良いな程度でした。

  BIG1ってデパートで働くようになって、友達が一杯できてイベントの実行うけもったりするようになって。
  よーし! みんなやるぞー! って言ったら、店長によそでやってね却下喰らって挫折したのが3年4年ぐらいかな(苦笑)


 ──劇っぽいものをやろうとして、却下されたわけですね。

  ほかにやるべきこと一杯ありましたから。

  でも諦められなくて、メインだった大和でなく、出雲で劇をやりました。
  出雲で友達を作って、大和の友達に内緒でこそこそとやってました。


 ──じゃぁ、まったく一からって訳ですね。

  はい。

  で、出雲でテスト公演まではしたのですが、ブリテインの劇場使って。
  観客わずか数名(笑)

  何で数名だったかというと、当時は画面内に10名ぐらいいると声が聞こえなくなってしまったのです……。

  テスト公演後は、官職が悪かったせいもあったのか皆散り散りになってしまいました。
  その後、全員が集合することができなくなり終了しました。


 ──幻の公演だったわけですね。ちなみにその公演はどんな内容でした?

  台本はちょっと見つからないんですが、内容はギャグでした。
  オスタード部って学園の中の部活動なんですが、合宿で色々珍騒動が起きるような話だったです。

  正直、あの頃付き合わせてしまった方々には、申し訳ない内容の台本だったと思います。

  影でGMが覗いていたようですが、次はUOの歴史ものでお願いします、と突っ込みを入れられました。
  そのせいもあって劇団風は歴史物が多いのかも。


 ──UOの歴史上の人物が多いですよね、登場人物の中に。

  調べてみると、面白いストーリが一杯あるのに気づきました。
  そういった意味で出雲での失敗は大きかったです。

  その後は、BIG1ってデパートが大きな目標を達成して、私も燃え尽きたんですね。
  その頃の私は、デパート一筋でしたので……ちょっと出雲に浮気しましたが(苦笑)

  無責任にも、後のイベントはヨロピコとBIG1を辞めてUOを引退しようとしました。
  もう全てやりつくしたし、やめっぞーーー! って昔お世話になった場所とかを巡ってたのですよ。

  各地を回って名残惜しんでいたら、まったく知らない人に声をかけられました。
  図書館のオーナーさんで、私が昔書いたBIG1新聞を欲しいと言ってくれました。

  もうなんていうか、感動ものですよ。
  自分も忘れてたような活動の記録を持ち出して、欲しいなんて言ってくれて。
  色々話しているうちに、イベントの話とかしてたら、ふっと劇を思い出しちゃったんです。

  あっ、やり忘れてるのあるじゃんって。
  それが2003年の9月ぐらいです。……6年目になってましたね。


 ──そこから風を立ち上げる為に尽力していったわけですね。

  はい、そうです。


○台本作り

 ──なるほど。ちなみに台本ってUO本で書いてます?

  いえ、Wordでおこしてます。

 ──台本を読み合わせするときもテキストベースですか?

  とりあえずはHTMLにして、Web上で意見交換してます。
  あれこれ、わかりにくいよって色々言ってもらったりして。


 ──そこからもう意見貰うんですね。私は脚本出して、これでいくぞ、バーン! みたいなの想像してました(苦笑)

  いやー、意気込みはそうですよ。大体の台本は!
  たまに自信無いのもありますが……。

  大体、最初の台本は7~9割ぐらいですね。


 ──でも、修正を皆で出来るって良いですよね。逆に小説とかって、一人で校正までやりますからね。

  うん、小説は厳しいですね。

 ──台本も書くの難しくないですか? 動きとかも考えながらですよね。

  動きとあったのですが、台本の中にはほとんど書いてないです。
  誰が登場してとか、それぐらいです。


 ──そこも全て演者と相談しながら詰めていく感じですか。

  頭の中を会議で曝けだして作って行きますね。

  そんな中で、一杯伝わらないことあります。
  だから、皆が自分なりに動きを考えてやってくれると、あー、私のイメージと違うけどなんかこれの方が良いね。って感じで進むこともあります。

  大抵、写真とセリフのみの台本ぐらいしか用意してないですから。


 ──良いですね、そういうの。逆に小説とかは一人で完結するから、どうしても自分らしさが良い意味でも悪い意味でも抜けないんで、いつも苦労します。

  そういう時、感想って怖いけど、すごい役立つことありますよね。

 ──そうですね。自分で微妙だなと思った作品は大抵見抜かれますね。

  台本も同じですよ(笑)
  あわや、やり直しってなりかけたことも。


 ──それは怖い。結局手直しでOKだったんですよね?

  今度やる作品(錬金術師の夜明け)なのですが、話をしていたらどうも話の筋が見えないってことに行き着いて、必死こいて修正したつもりです。
  筋が見えない物語の割には、いい話だと思うのだけど……絶対一味足りないって状態に陥る気がします。


 ──もうそこまで言われると、どうなるんだろうとハラハラドキドキしてきました(笑)

  最近、素人ながらに台本書いてて思ったことは、書きたいラストシーンと伝えたい筋があるといける気がします。

 ──たぶん、私と同じような書き方だと思います。こう思い描いたラストシーンに向かってズババババっと書いてくような、そんな感じですよね。

  そそ。

  書いていったけど、筋がないじゃん! ってのが今回(錬金術師の夜明け)でした。
  お前何が言いたいんだよ、って。

  その前の2作品は、両方揃ってたんですけどね。
  二つ前なんかは、本当にUO辞めたつもりだったのに、劇やりたーいって気持ちになったので、自分でほっぽり出したのに劇団員達に呼びかけて、復活させてもらいました。

  劇団風は7作目の「王立動物園の思い出」で終わってしまう予定だったのですが、私の我侭で。疲れました、と(笑)
  8作目の「騎士の誓い~信じる道~」は、私の我侭でやりたい作品できたから、ちょっとみんなもう一度やろうよって。

  ……考えてみるとひどい話だ(苦笑)


 ──でも、書いてると波みたいなのありますよね。色々思い浮かぶ時があるかと思えば、まったく書く意欲さえもない時が。

  めちゃくちゃありますね。

 ──もう書く意欲が無くなった時は、結構素直に書かないほうですか?

  台本って話だと、次の舞台のことを考えないといけないので、ない頭を絞り書こうとします。
  が、もう私のネタ帳は限界という結論に至り、次の千秋楽で劇団華々しく解散させてもいい? と団員に相談してみたりする方です。

  9作目「フレンズ」の千秋楽はそんな話もありましたよ(笑)


 ──今ので、物凄いFellowさんが判ったような気がします。2作で波、終っちゃったんですね……。

  ええ(笑)

  自分の才能に釣りあわない、出来の良い台本だった気がします。
  トンビが鷹を生むのも2度目までなんだなー、と。


 ──書けないときは、誰かに台本を依頼するとかは無いんですか?

  時よりその質問をされるのですが、答えはノーです!

  劇団始めた頃は、選択肢としてあったのですが……。
  始めてみると、大変な思いして練習するのに、自分が本当にやりたいと思える台本じゃないとモチベーションが維持できない、と気づきました。

  本当にやってみたい、と思う脚本あるとは思うのです。
  でもせっかく書いてもらったものが、ちょっとでも物足りないからって、お断りするはめになるのは避けたいのです。

  だから、初めから自分が納得できるものでチャンレジします。


 ──じゃぁ、既に書かれている作品を読んでて、あ、これやってみたいって思った作品はあります?

  あったあった!
  この間、双月亭っていう酒場の本棚で見つけました。


 ──次々回作に向けて、その作者にコンタクトとってやってみようとかは?

  ちょっとだけ思います。
  良いとは思ったのですが、あれこれ自分なりに直したいところがあって、どうしても失礼なことになりそうで……。



○最後に

 ──そうですか……。さて、そろそろ最後の質問ってことでいいでしょうか!?

  えー、もっと喋らせろー(笑)

 ──(笑) UO内で本を書くことによって何かリアルだけでなく、良かった事ってありますか?

  私リアルではこれでもかってぐらい理系な人間なのですが、UO本のおかげで自分にもこんな文系なこともできたんかなーと夢を見させてもらっています。

  本当に劇団なんかでは、お客様に感謝ですよー。
  こんな理系な奴が考えた台本でいいのかなーって……。


 ──起きて下さい、現実です(笑)

  (笑)

  国語が物語のよしあし決めるとは限らないですが、全国平均を確実に下げてる人なので、一文書くのにめちゃくちゃ苦労してますよ。
  だからUO本より台本の方が向いてるのかも。


 ──書いては消し、書いては消しって感じですか?

  書きたいことをずらーととりなえず並べてから、四苦八苦しながら文章にしていきますよ。

  小説だと台詞だけじゃなくて、風景とか表情とかまで文章なのはかなり苦痛です。
  劇だと動きとか大道具で体言できますからね!


──以上、ありがとうございました。


○インタビューをしてみて

 私が劇団-風-を知ったのは、行きつけの酒場の店主が劇団の役者になってようやくだった。
 それまで劇団という昔話の夢物語ぐらいに存在を疑っていた私にとって、それを目の当たりにした驚きと感動と興奮を今も忘れない。

 UOに実在する、或いは実在した人物を描くというのは、実際にはかなり難しいと思う。
 自分で生み出している訳ではないので、言葉遣い、性格、思考、その他すべてを調べ上げて構築する。
 親しい間柄であれば簡単なこの作業は、関係が遠くなればなるほど難しい作業となっていくはずだ。

 劇を先に観るか、小説を先に読むかは人それぞれだとは思うが、私個人としてはまず劇を生で観ることをお勧めしたい。
 ライブならではの独特の間など、その時にしか感じることが出来ない面白さを感じて欲しい。

                                           劇団-風-さんのHPはこちら
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by fayshess | 2008-08-20 20:41 | Interview

Interview : kirill

 作家インタビューの第二回目は、MBFに色々助力を頂いているkirillさんにお話しを伺っていきたいと思います。

○書き始めてどれくらい?

 ──書き始めてどれくらい経ちます?

  初めて本を書いたのが2005年11月だから……2年半、かな。

 ──その初めて書いた作品はどこかで発表しました?

  出したよ。
  ちょっと作家名は違うんだけど、本の即売会的なもので売ったこともあるし、委託販売したこともある。


 ──その作家名でどれくらい書いたの?

  2、3作書いたけど、売ったのは1作だけ。
  でもそのキャラ、そんな真面目に本を書くキャラじゃなかったから、すぐに別のキャラ──つまりキリルを作ったん。


 ──そうなんだ? じゃぁ、改めて。キリルを作ってから書いたのはいつ頃?

  キリルで初めて書いたのは、2006年の5月くらいだよ。
  『Kirill』ってキャラを本用っていう位置づけにして、更にそれようにブログとかも作って。
  で、ちょっと前から興味あったRPにもついでだから『Kirill』で挑戦したんだよね、RPしちゃおっかなって軽い感じで。

 そんなときに初めて行ったRP酒場で、ゼイルさんにも初遭遇しましたね。


 ──……私の第一印象については触れたくないんですが、そのRPしちゃおっかなと思ったのは、やっぱり本に影響あるんじゃないかなと思った結果?

 うん。UO世界前提の話以外は書く気はなかったので、その世界を肌で感じるならRPかなーと。
 プレイヤー酒場とかあんま行ったことなかったし。


 ──そこでの経験って、今、作品に生かされてると思う?

  生かされてるんじゃないかな?
  普通のことして変わらない日々でも、楽しく生きれるよ、冒険冒険の日々じゃなくてもいいんだよ、ってのは感じた。
  あとは、誰しも勇者になりたいわけではなさそう、ってのがわかったかな。



○一月一冊!

 ──なるほど。じゃぁ、これまでどれくらい作品書いたの?

  今現在売ってる本が……たしか、27作くらいだった気がする。
  ベンダ1体に10作で3体居るし、3人目は半分ちょっとになってたかな。

  あと、ベンダに置いてない本が1冊。以前おまけで書いた本……かな? たぶん。


 ──二年半ってことは、30ヶ月ぐらいだよね。ってことは月1で1作書いてる計算だよ!?

  今は全然できてないけど、去年くらいまでは月に1作、新作出すのが目標だったからねえ。質より量って感じ。

 ──月1で書くことによって何か得られたものとかってある?

  集中力!

  だいたい一晩で一気に書くからね、22時くらいから書こうと思ってだらだらして、24時くらいになってやっと書き始めて。
  やべー、寝る時間なのに! ってなりながら書く。


 ──で、結局書きあがるのは?

  3時とか4時とか(笑)

 ──余裕で寝る時間オーバーしてるよ(笑)

  でもって、書けたーっていう達成感で、なんか軽くハイになってるからさらに寝付けない。というのが、去年までは月に1回であったよ……。

  そもそも、1日で書きたい理由てのがあってね。
  いつも頭の中で練って練って、スタートからゴールまで頭の中で何度も繰り返し想像して、よしってなってダダダッて書くん。
  だから、途中で寝ちゃうと忘れるんだよね。


 ──なんか中華料理みたい(苦笑) 下ごしらえに時間かけてで、火を入れたら一瞬!

  そんな感じかも!(笑)
  うんで、こりゃいかんと思ったわけですよ。


 ──で、今は極端に書いてないという状態と。

  去年のうちにそういう書き方を直そうと思ったんだよね。
  まあ頭の中で考えるから、考えられる話の長さにも限界があったんで、あえてすごい長いのを書いてみよう、と。
  一日じゃなくて数日にわけて少しずつって思って書いたのが、UO三題噺に出した『During travel』っていう作品。

  そして、その頃からUO三題噺に文章量の規制がはいりましたね……。


 ──あの作品って、文字数どれくらい?

  18000文字くらい、かな。この本、UO本に編集する気がおきなくて売ってないなあ。


○長編、短編、どっちが良い?

 ──18000文字っていうと、青本でいうとだいたい7冊ぐらいだよ。

  なっが!(笑)

  まぁ、書き上げたという満足感は得られたわけですが、じゃあ実際こんな長いの読みたいか?
  そう思うと、私は短くてあっさり終わるほうが好きだと思ったわけですよ。


 ──そうだね。長くても青本3、4冊が限界かなと個人的にも思うよ。

  うん。例えば、ボス待ちしてる5分の間にさらっと読めたりとか、ほんの暇つぶしになる本でいいと思ったのよ。

 ──でもさ、短編ばっかりだとネタが尽きてこない?

  そこはもう自分のネタ箱との勝負だよね。

 ──まぁでも、キリルさんは結構面白いモノの見方してるから案外困らないんじゃないかなと思うけど。

  そかなあ?

 ──本を作るときのプロット段階でのやつで、ドアの悪魔とか納屋の地下組織とか、単純に面白いなと思ったよ。

  そかー。
  なんて言うのかな……システムをシステムじゃなくこういう風に脳内補完してるんだけど、ってのが言ってみたかったから書いてみた感じかな。
  昔、これもUO三題噺に出した作品で『魔法の言葉』ってやつがあるんだけど、その中に出てくるスカラブレイの渡し舟は、動いてるかどうかで友達とずいぶん言い合ったよ。
  それも真夜中に。


 ──真夜中かよっ(笑)

  深夜、書き終わって「これかいたんだけど!」って見せてさ。なんで船動いてないの? って言われて。

  いや、動いてないじゃん、いや動いてるって! じゃあcrossってなによ、それはシステムだから云々。
  だからシステムとかはいいんだって! 動いてないんだから動いてないんだよ! みたいな感じで凄い白熱したんだよね。


 ──でもあそこさ、なんかロープみたいなの張ってあるから、きっと船頭さんがそれを持って引っ張っていってんじゃないかと。

  そういう人それぞれ"見えてない部分"をどう感じてるかって違うんだなって、おもしろいなと思ったのはその時だったな。


○昔の作品は振り返る?

 ──たしかその作品って第一回のUO三題噺に出したやつだよね?

  もう見るのも恥ずかしい!

 ──自分の作品を読み返さないほう?

  ううん。特定の話しは読み返すよ。

 ──その読み返すのは、作品で何か迷ったときに見るの?

  読み返すのは初めて書いた話しなんだけど、それまで全然書こうと思ってなくて、それどころか自分に書けるとも思ってなくてね。話を書くのは特別な人だと思ってたわけ。
  でも、ある日ぼーっと前日にUOであったことを思い出してて、これ話しになるんじゃ? って思ってそこから一気に書いて、速攻友達に見せた。「これ観て!」って。


 ──その人の反応は?

  その人はまあ、いいんじゃね? みたいな、そんな感じだった気が……。

  でもなんか、「書いてみたいけど、自分に書けるわけがないよね」ってのが「私でも書けるかも!」ってなって。
  それからもう1作くらい書いて、よし、本格的にやってみようと思ったから、きっかけとか色々含めて、初めて書いた本が一番だと思ってる。


 ──それを読むと、その頃の情熱とかそういうのが蘇ってくるんだ?

  情熱っていうか、話のネタって何気ない自分の行動から生まれるんだよな、って思える。

 ──なるほど。ところで、今聞いてて思ったんだけど、1作目はリプレイ風?

  全然。
  なんか今って、ログアウトしたら厩舎にペット勝手に入るじゃん?
  だからペットを家におきっぱなしにしてて遊んでたわけよ、厩舎にいれずにいつも。どうせいらないしって思って。
  で、ある日家に帰ると、野生化してたわけですよ。


 ──もう構ってくれないし、ご主人なんて嫌いってされたわけか(笑)

  そうそう(笑)
  まぁ、別にいらないし野生化のままでいいやって思ったんだけど、でもやっぱそのまんまにできなくて、リテイムしたわけですよ。
  それがなんか、いらないって思ってたしゲームなんだけど、やっぱ迷いながらリテイムしたときに確実に自分の心は動いたわけよね。その動物に。


 ──自分がデータと思っていたモノに、生を感じた瞬間だったわけだね。

  そういうのが初めてだったから記憶にすごい残ってて、そのことを書いたわけよ。
  そういう物の見方が、自分にもできるんだと感じたんだよね。


 ──なるほどね。ちなみなんだけど、UO以外のネトゲやった経験は?

  それはある。

 ──じゃぁ判ると思うんだけど、ペットの話しも含めて、ここまで生活感があるのはUOだけだと思うんだよね。
    だからこそ、本を書き始めた感じはあるんじゃないかなと感じたんだけど、その辺はどうかな?

  そうかも知んない。
  まあ、洋ゲーやればまた違うのかもしれないけど、やっぱりベースが全然違うね。



○経験があるから出来る事、難しい事

 ──なるほど。では、書き始めて2年半になるけど、書いてて良かった! って思う瞬間って?

  うーん、なんだろ? むずいな。

 ──じゃぁ、逆に辛かったことは?

  書きたいと思ってるけど、良いネタがないとき。そういうときは、ブログ更新して気持ちをやりすごすっ。

 ──最近ブログ更新に、なんか色々趣味趣向みたいなのが見え隠れしてるけど?

  そうかな。
  あういうことでも、書いとけば自分の思考の癖とか見えて色んなこと回避できるかなとか、思考順序を書きとめようかなとか、思って書いてみてる。


 ──去年まで必死に書いてきて、思考が雑然となってるから一旦整理したいってことか。

  特に去年書くのに追われてたというか、休みなく書いてた感じがするのね。
  だから今は、自分の思考の癖とか見つけてそこを変えたりしたら、また違う感じの話書けるようになるんじゃないかなと。


 ──やっぱり、自分が書いてるやつって何となく『自分臭』がしちゃうよね。

  するする!
  特に編集してるときとか、一番思うよね。やっぱこうかよ! みたいな(笑)
  なんかこう教訓まがいなえらそうな話になるんだよね、もう、そんなのどーでもいいよとか思っちゃうもん。後で自分で見て、ね。


 ──私は推敲しないで適当に書いた本とか、改めて読むと癖ばっかりでビックリしちゃう。

  私は逆に、今は適当に書きたいって思うかな。

 ──2年半も書き続けた経験値みたいなのが邪魔してて、上手くストレートに表現できてない?

  かもしれない。
  長く書くのもやめて、文章の書き方みたいなのも気にしないで、単純にUOであった何気ないことを書きたいなって思う。
  変な山も作らず、谷も作らず、ただ淡々と。


 ──言い回しとか、情景説明とか思ったままに書いたとして、たぶん、あとでムズムズってくると思うんだけど。

  そうねえ。
  書き始めのときって一人称ばっかだったので、それから書き方とか見て三人称で書くようになって。
  でも今はまた、一人称ばっかになったな。



○最後に

 ──じゃぁ、最後の質問。キリルにとってUOでの作家生活は、現実にどう影響してる?

  そうね……。真面目に答えると、文章を書くってことが癖ついたことは大きいと思うね。
  あとは、物事を組み立てたりとか、UOの中のただの文章書きだけど回数やると意外と慣れてきて、他のことでも考えて書けるようになった。


 ──なるほど。普段のメールとか、そういう所とかでも活かせている感じかな。

  話を相手に伝えるときとか、相手にどうやって言ったらわかりやすいかなと考えるのと近いと思う。
  結局、話すのも文章も組み立てだからねえ。


 ──ちなみに、真面目じゃない答えだとどうなるの?

  真面目じゃない答えだと、どんな話書こうって思うと現実逃避できるからいいね……。

 ──苦労してるんだね(苦笑)

  5分の現実逃避で作業がはかどるならいいじゃないか!
  その5分の積み重ねで本が1冊できるならいいじゃないか! と、思う。


 ──正直、自由に気兼ねなく書けるっていう環境はそうないから、そういう意味では良い練習場所になってるのかな?

  ブログにのってる文章とか、現実逃避の積み重ねだよなとか思うもの。
  後から読み返して、現実逃避してんなあと実感する(苦笑)



○インタビューをしてみて

 まず私が驚いたのが、彼女のバイタリティー。
 本を書いたことが、いや本でなくとも何か文章を書いている者なら判ると思うが、月1で本を一冊仕上げるというのは正直大変だ。

 それを彼女は一年以上もやり遂げている。
 書くたびに想像を活字にすることの大変さを痛感させられている私としては、一月一冊書き上げていると知ったときに衝撃を受けたのを覚えている。

 彼女の作品で、私が好きなのは「Demon Of Door」。
 彼女の発想力は、ユニークで面白いなと思ったのがこの作品。
 考えたことがあるだろうか、扉が何故勝手に閉まるのか。
 そこに気づき、それをブリタニアテイストに作品を仕上げる独創性がキリルさんらしく、読めばもっとブリタニアの世界を好きになると私は思う。
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by fayshess | 2008-07-01 22:47 | Interview

Interview : zeill

 ■第二夜 ストーリーの考え方


○テーマはどう決める?

──題材を決めるときは書くために考えるって感じ?思いついたら書く?

 両方かな。思いついて書いてるやつと考えたやつと半々。

──締切ギリギリのときは考えて書いてるとき?

 そうなると、最近毎回だけどね……。

──書けてないと言いつつ、ギリギリ間に合ってるじゃない。夏休み一気に宿題派って感じで。

 色々手とか抜いてあとは諦めの境地(苦笑
 『彼女はスケルトン』とかMBFの『二つの月の協奏曲-フェルッカという月-』の後半作とか、諦めムード満々だよ。感想で指摘受けたけど、竜頭蛇尾バレてんなぁと(笑


──私は他の人の作品を読んでて、UO本とUO三題噺みたいなUO外の物は別物だと思うんです。改行の間というか……そういうの考えながらやってます?

 俺は一旦全部テキストで起こすから、UO三題噺はそれをそのまま。
 UO本へは手書きで書き写してるから、そのときに間とかちょっと言葉を修正したり削ったりとかする。
 あー、ここ一行で終わらせたいなーとか、一ページに収まらないのかー じゃあ、ちょっとここ切ろうかなーとか、逆にちょっと足りないとかね。
 例えば『二つの月の協奏曲-フェルッカという月-』は、テキストに起こしたのとUO本のは真ん中部分がまるっきり違うんだよね。
 巻数に上手く収まらないから、少し順番変えたり削ったりした。


──最初から大体道筋考えてから書くほう?書きながら考える?

 基本ゴールまでは考えてる。大雑把になんというか時間軸表みたいなのを頭に思い描いて、そこに向かって書くみたいな書き方。

──書きなれてないと書き始めのプロローグのようなものは思いつくんですが、でもそこから次に何を考えれば話が進んでいくのかわからなくて挫折するって人は多いですよね。

 俺もプロローグは思いつくけど、書いてないのは一杯あるよ。今のと同じでそっから先思いつかないからね。
 そういうとき、俺はそれを投げて違うのを考える。
 あれこれ考えながら、こう頭の中でぐちゃぐちゃになってるやつが、あるときピコーンとくるんだよね。


──ピコーんですか(笑

 そうそう、ピコーン(笑
 そうすると話のあらすじが大体出来上がってるね。


──じゃあ、一つのネタを練るというより、書きそうなのを思いつくまでいろんなこととか考えてボツネタは振り返らないと。

 振り返るんだけど、あえて拘らない。思いつかないってことはその程度のお話なんだよ。
 無理やりストーリーにしてもろくな結果にはならないね。


──ゼイルさんの書く話は王道ストーリーなイメージがありますね。変にキャラやネタに逃げてないイメージがある。

 それもこれから壊していきたいね。若干違う作風にもチャレンジしてみたい。
 その第一弾が『かのスケ(彼女はスケルトン)』だったの。


──私ラノベ読んだことないけど、ゼイルさんの本を初めて読んだときの印象が、ラノベってきっとこういう感じなんだろうなというイメージに近かった。長いけど読みやすい。軽い感じの会話と戦闘重視な感じと起承転結がわかりやすいというのかな。

 もう少し会話で話を書きたいなとは思ってるんだけどね。
 ちょっと今考えてるだけだけど、もう少し慣れたらやりたいなぁと。会話だけで終わらせるお話。


──書いてるとあえて苦手なとこ書きたくなる?

 んー、なんというかチャレンジ精神旺盛なのかもね、やってないところとかをちょっとやってみたいと思う。 若干『かのスケ』で幅広がったんじゃね? と思ったもん。
 書くのちょっと大変だけどちょっと広がったかなーって、だから少し別のチャレンジをあえてしていこうかなって。



○妄想100%!

──書いてるときはなにか参考にするものとかあるの?

 あんまりしないかな。書き方とかは参考にするときあるけど。

──あまりUO上のものって出てこないよね、場所とかその場に行って調べてきましたみたいな。

 まぁだって基本妄想だからね。
 『二つの月の協奏曲-フェルッカという月-』の村とかないじゃん。勝手に作ったわけだから調べようがない。
 ハートウッドでは樹上生活してるなーぐらいだよ。
 まぁ、ゲートで通じてるってことは別世界、もしくは空間が隠れてるかどっちかだってことだろうから、とかそういう妄想全開で作り上げる。


──妄想100%と。

 過言じゃないかもしれない。(笑

──ゼイルさんの話には勝気な女性が多い気がします。

 そだね、勝気というかそういう女性が見せる”弱さ”の部分が俺は好きだったりするので。

──自分のキャラで一番好きなのは誰ですか?

 難しい質問だね。んー、思い入れがあるのはフェリスだけど、リューネも実は可愛いし。

──実はって描かれてない部分じゃないですか。

 もちろん、脳内では。
 あとは、文学賞に出したカフェのオーナーも好き。俺の脳内イメージでは好き。


──脳内イメージ多いよ(笑

 だってキャラ作り出してるの、俺の頭の中なんだもん。
 着てる服、瞳の色、髪の色、身長、体重、胸、尻、基本書くとき全部イメージしながら書いてるよ。


──そういう描写多いよね。細かく想像してるから書けるんですね。

 イメージしたから書きたいんだと思う。こういう容姿どう? みたいな。

──がんばってイメージするの? 自然とイメージしちゃうの?

 UOのキャラメイクみたいなもんかな。
 顔のパーツはこれで髪の毛はこの色でーとかそれをやってるだけだよ。



○最後に

──今まででどのくらい書いた?

 たぶんMBFやUO三題噺に出してる作品以外だと3作くらいしかない。
 しかも作りかけ。


──じゃ、ほぼ本格的なのはUO三題噺参加後か。一年たってないくらい?

 うん、書き始めてそんな経ってないよ。
 今回(第七回目以前にインタビューしております)のUO三題噺も短編で色々練ってるよ。
 こういう話がいいかなー、いやでもこういう話がいいかなーとか。
 でも他のことやってて書いてない。
 いつも準備段階でああしよう、こうしようとか悩んでるから何時ものことなんだけどね。


──いつも頭の片隅にはあるね。

 そうそう、ふとこういうのいいんじゃない? とかそっから膨らませてみたり、そういうのやりながら絞ってったりするの。
 普通に夜街歩いててさ、空は暗いじゃん、夜だから。
 でも街のネオンが煌々ととしてて、このまま夜が明けなかったらおもしろいなーとか、しかも日本だけとか。
 そういう事ばっか考えてる。
 んで、誰かその夜をどうにかしようと悪戦苦闘するんだろうなとか、そういう妄想しまくり。


──なんかゼイルさんの日常楽しそうです。
   では、あえてUO内で本を書くという普通に考えたらめんどくさそうなことをしているのはなぜでしょう?

 俺は、単にきっかけがUO内だっただけの話だと思うよ。
 今は書くのが楽しいからあんまり感想はそこまで気にしないかな、反省材料としては頼もしいけどね。
 でも、書きたい作品を書いてるつもりだよ。



○インタビューをしてみて

 RPギルド出身な彼は初めてオスタの出てくる話を書いたときに、自分が後に本即売会の企画者になるとは夢にも思わなかっただろう。
 私も企画を最初に聞いたときには彼の一面しか知らなかったので、本即売会の企画を考えるなんて!とびっくりしたものだが…。

 ユーモアがありながら、基本に忠実な書き方だと思う。
 軽いテンションの会話から始まる流れに上手く乗れば、起承転結の流れにそって魅せる戦闘シーンが山場のスカッとする話が読める。

 起きたことだけを羅列するような文章がまず第一歩。
 そこに一人称の心理が付け加わって第二歩。
 さらに情景描写が付け加わり第三歩を踏み出して、三人称を書くようになっていくというのが書き始めた人の最初に通る道と個人的に思っていたので、その最初に通る道を一気に飛び越えてきた彼の作品にびっくりしたのを覚えている。
 ややブリタニアとは違うファンタジーと受け取れるときもあるけれど、ライトノベル的な軽快なテンポはゼイルさんらしくていいなと思う。

 彼の作品で、私が好きなのは「失われた大陸と失われたレシピ」。
 フェリスとラフレシアの話をまずは読んでみてほしい。


 【Interviewer : Kirill】
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by fayshess | 2008-05-07 16:19 | Interview

Interview : zeill

 本を読むにしろ、書くにしろ、皆さんはこう思った事が無いでしょうか?

 どうやったらあんな本が書けるの? どうやってお話しを書くの?
 どうやってネタを探しているの? どうして本を書くようになったの?

 より”本”という存在を身近に感じて頂く為に、UO本作家さん達にインタビューをしていこうというのが
このInterview企画(そのまま)です。

 そして、栄えある第一回目は……私、MBFの主催者でもあるzeillです。
 決して他の人が都合つかなかったからとか、そういう大人の事情では……もにょもにょ。

 あまりに長い為、二回に分けてお届けしたいと思います。



 ■第一夜 MBFと代表作(?)『彼女とスケルトン』


○書き始めたきっかけは?

 ──初めて書き始めたのっていつ頃?

  昔とある行商のギルドに所属してたんだけど、そこがRP推奨というかRPギルドだったんだよね。
  んで、キャラ紹介のときにそういう小説みたいなの載せてみない?ってのが最初書くきっかけだったと思う。
  まぁ、その一作目から次作るまでは長かったんだけど。


 ──それ、読んだ覚えある。オスタとかそういうのじゃなかったっけ。

  そうそう(笑 読み返すと、かなり拙いなぁって感じで。

 ──かなーり昔じゃないですか。4年はたってない?

  5年くらい前かも……そっからずっと書いてなかったからなあ。


○行商人の血が疼く

 ──MBFを始めようと思ったきっかけはなんですか?

  昔は本に興味なかったんだよね。
  さっき行商ギルドにいたって話はしたけど、たまに行商したくなるときがあるんだよね。
  今でも疼くというか。
  俺はテイマーなんだけど、ペットを売りたいってのはあんまりなくて、たまたま本を書くのがその頃おもしろくなってて……で、本の市ってそういやあんまり見たことねぇなってことでやってみようかなと(笑



○一人称のほうが書き慣れない!?

 ──書きなれるまでって「私は~だ」みたいな一人称で書くことから始まるって感じがしてて、ゼイルさんは一人称ってあんまりないから結構書き慣れてますよね。

  正直、本格的に書き始めたのって『ある沼の物語』ってやつが最初なんだけど
  それまでは一切書いてなかったんだよね。


 ──沼のは、いいひとぽいというか癖が出てないというか、今のゼイルさんぽくない話だね。

  なんというか、正統なUOのお話っぽいよね。
  今はちょっと普通に暇なとき読んでる本が癖あるやつばっかだから影響されたのかもね。


 ──普段どういう本読むんですか?

  ラノベばっか(笑) 漫画感覚で読めるしね。サクサク読めるから短い移動でも読めるってのも利点かな。
  『彼女はスケルトン』は、ちょっと続き物はやめようと思って新作で書いたんだよ。
  ただ、一人称って一番最初に書いたオスタの話以来だから難しくて難しくて・・・
  えらく書くのに悪戦苦闘したんだよね。


 ── 一人称に慣れてないのが不思議なんだけど、たしかに考え方が違うよね、視点が違うから。

  自分の見てる視点しか書けないから、俺が脳内で考える視点がそもそも三人称視点なんでそれを一人称にするって重労働だったよ。

 ──初めて書く人は、最初は自分が見えてる部分だけ書くって感じが多いと思うけど逆を言ってる感じだね。

  なんというか妄想族なんで(笑
  俺が~とかじゃなくてあいつとあいつが戦ってーとか
  そういう他者と他者を傍観するようなそういう妄想が主だからね。


【Interviewer : Kirill】
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by fayshess | 2008-03-18 21:15 | Interview